世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2021/7/27付け 日刊工業新聞 西日本面
フィンランデアサウナ製造(大阪市淀川区、園田直助社長)は、サウナの設計、施工、保守・管理を手がける。主力とするスポーツクラブのサウナは約150カ所の保守・管理を担い、関西でトップクラス。乾式からミストサウナ、岩盤浴などさまざまなサウナを施設に合わせて設計、提案する。ホテルやスーパー銭湯、邸宅にも多くの納入実績があり、大阪市北区のホテル「コンラッド大阪」のサウナも設計、施工した。
会社設立は1989年。業務用を主に手がけ、ストーブやボイラ、タイル、サウナストーンなどの設備・資材の調達ルートや施工協力会社を増やし、事業を広げてきた。ブラジル産の「マルパ」というサウナ用木材を安定調達できる体制があり、新設案件の顧客に納期を即答できるのも強みだ。照明など内装資材もメンテナンスしやすい構造を考えて、自社で設計する。
コロナ禍で顧客業界には厳しさがあるが「保守管理で培った信頼関係のおかげでサウナ以外の工事なども増えた」(園田社長)という。今後は同業向けのサウナ資材販売の拡大を目指す。「コロナは裏返せば大きなチャンス。顧客との関係を大切にすれば末広がりに仕事は増える」(同)と前を向く。
園田直助社長は長崎県の出身。大学では柔道に打ち込んだ。1946年生まれというが、見た目は50代といっても通るほど若々しい。おすすめのサウナを聞いてみると、「サウナ業界は夜も営業しているから24時間電話がかかってくる。それで自分はサウナに行く暇がない」という。「でも、サウナの仕事でいい汗かいてるから健康なんだ」と笑顔で話す。いつか欧州各国のサウナを巡って、新しい商材を探すのを楽しみにしている。
企業名 | フィンランデアサウナ製造株式会社 | |
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代表者 | 代表取締役 園田直助 | |
住所 | 大阪市淀川区西中島4-6-5 SBJ新大阪ビル2F | |
電話 | 06-6305-2466 | |
URL | http://www.fs-sauna.co.jp/ | |
業種 | サウナの設計、施工、保守・管理 | |
主な製品 | 乾式サウナ、ミストサウナ、岩盤浴などさまざまなサウナ設備と資材 |