世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2021/8/3付け 日刊工業新聞 西日本面
京都府亀岡市の工場
アプライズ(大阪市東淀川区、平良尚子社長)は、「地球と人を健康に」を企業理念とし、廃プラスチックの再生ペレット化やサプリメントの販売などを手がける。平良社長は「温暖化が進み自然災害が増える中、私たちに何ができるかを考えている」と明かす。事業活動を通じて2030年に向けた国連の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献し、経済と環境を両立する持続可能な企業としての成長を目指している。
グループ企業とともに産業廃棄物の収集や処理などを手がけており、環境貢献度の高い使用済み樹脂の再生原料(リペレット)化には特に力を入れる。
9―10月をめどに京都府亀岡市の自社工場では、樹脂をペレット形状にカットする「ペレタイザー」3台のうち2台を消費電力が少ない設備に入れ替え、生産能力を増強する。工場稼働は現在の8時間を24時間に拡大し、人員は5人から15人に増やす。
また、SDGsの一つである人々の健康的な生活の確保にはサプリメント販売で貢献。ユーグレナの原料を使用した新しいサプリメントを9月頃に発売する予定だ。日本や中国でも販売する予定で、「日本を拠点にグローバル企業になる」(平良社長)ことを目指す。
代表取締役 平良尚子 氏
平良社長はリーマンショックの際「会社をどうしていけば良いか」悩み、経営塾に参加した。そこで「100億円稼ぐのは簡単でも、100年会社を持続させるのは難しい」という言葉に出会ったという。アプライズは設立から約20年が経過したが、100年企業への成長を目指し「常に周りの人の一番のニーズを考えながら、自分ができることを考えていく」(同)構えだ。また平良社長はプライベートでも健康に気を配り、水泳などのスポーツを楽しんでいる。
企業名 | 株式会社アプライズ | |
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代表者 | 代表取締役 平良尚子 | |
住所 | 大阪市東淀川区東中島1丁目18番22号 新大阪丸ビル別館 | |
電話 | 06-6195-6316 | |
URL | https://www.uprise-corp.com/ | |
業種 | 総合国際貿易商社 | |
主な製品 | プラスチックリサイクル、サプリメント販売、コロナウイルス関連検査機器の輸入販売 |