勝機をつかめ!
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世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。

E・C・R

2021/8/3付け 日刊工業新聞 西日本面

<幅広い設計・工事で存在感>

ドローンでインフラメンテナンス作業の実験を行う

E・C・R(大阪市中央区、小笠原通晴社長)は、一級建築士事務所として、オフィス設備関連の設計・施工を行う。小笠原社長が勤めていた設計事務所の数人と1986年に創業。従業員は12人だが、電気や空調、防災、情報通信と幅広い設備の設計や工事で存在感を示す。

大阪城の北側に位置する超高層オフィスビル37階を拠点にする。入居するビルを含め、移転・新設した事務所や、工場の改修時などに電気設備系の設計・施工を多く手がける。

ユニークな商品開発の実績もある。小笠原社長が大阪商工会議所の議員を務める縁で、当時副会頭だったシャープの会長に開発を直訴し、天井埋め込み型の「プラズマクラスターイオン発生機」の商品化を実現。2012年から3年間ほど販売し「すし屋などに匂いがとれると喜ばれた」(小笠原社長)。

新規展開するのはドローン(飛行ロボット)事業だ。16年から取り組み、大阪府泉南市の小学校跡地を使ったドローン技能認定スクールも運営する。橋梁などインフラ老朽化問題を踏まえ、予防保全作業用の国産ドローンも22年中の開発を目指す。「28年ごろには設計・工事業とドローン事業の2本柱を確立したい」(同)とする。


企業の横顔

代表取締役社長 小笠原通晴 氏


本社のある超高層ビル「ツイン21MIDタワー」はJRや地下鉄、私鉄の各駅(京橋駅)から徒歩7分内とアクセスが良い立地にある。37階の本社事務所からは大阪城が見渡せ、歴史に思いをはせることができる。小笠原社長は大阪商工会議所の情報・通信部会副部会長を大手企業の代表者らに混じり務めるなど、人脈を広げている。

企業名 株式会社E・C・R
代表者代表取締役社長 小笠原通晴
住所大阪市中央区城見2-1-61 ツイン21MIDタワー37階
電話 06-6946-5050
URLhttp://www.ecr-jp.com/
業種建設工事・設備工事業
主な製品設備工事の設計・施工、ドローンスクール運営