勝機をつかめ!
-地域のグッド・カンパニー-

世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。

アライブプラス

2021/8/9付け 日刊工業新聞 西日本面

<小型3輪バイク販売>

APtrikes125

アライブプラス(兵庫県猪名川町、渡辺淳社長)は、小型3輪バイク「APtrikes125=写真」の販売を手がける。普通自動車第一種運転免許で運転でき、車検不要。車庫証明の必要もなく、最大3人まで乗車可能だ。“手軽さ”が好評で、近年引き合いが増えているという。渡辺社長は「コロナ禍によるアウトドアブームの後押しもあるが、自分のライフスタイルを見直す人が増えている」とヒットの理由を分析する。

APtrikes125は中国のオートバイメーカー製。アライブプラスは日本の独占販売契約を結び、自動車整備工場などにユーザー向けの販売や整備を委託する。「高性能はうたわないが、趣味嗜好(しこう)の範囲で品質と価格の妥当性を評価してもらえる顧客だけにターゲットを絞っている」とする。

車両本体の消費税込みの価格は41万8000円。「コストを抑える仕組みにより低価格で提供できる」(渡辺社長)という。受注生産で3カ月先まで注文が入っているが、保管コストや運送コストを抑えるため在庫は抱えない方針だ。

渡辺社長は「趣味嗜好の世界は廃れることはない。今後は2輪の展開にもチャレンジしたい」と意気込む。


企業の横顔

代表取締役 渡辺淳 氏


アライブプラスの本社は兵庫県と大阪府の県境、猪名川町と呼ばれる緑多き地域にある。猪名川の源流や阪神地域の最高峰・大野山などの豊かな自然を満喫できる環境に社屋を構えている。猪名川町は昭和40年代から大規模な住宅地として開発が進み、現在は自然とともに生活する住宅都市として発展している。渡辺社長は起業家精神旺盛な性格で「めげずに何度も起業にチャレンジすれば、そのうち一つは成功する」とポジティブに話す。

企業名株式会社アライブプラス
代表者代表取締役 渡辺淳
住所兵庫県川辺郡猪名川町仁頂寺字中谷口165-1
電話072-703-1974
URLhttp://www.alive-plus.jp/
業種カスタムバイク改造・卸販売
主な製品移動三輪車「APtrikes125」の販売