世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2021/8/25付け 日刊工業新聞 西日本面
ワイ・エス・ケー(大阪市中央区、由良秀明社長)は、産業用爆薬や火工品、有機中間体などの製造・販売を手がける。岡山工場(岡山県玉野市)を生産拠点とする。由良社長は「今売れているモノは社会ニーズに合っているモノ。現在の事業を拡張する方向で事業を展開していく」と経営方針を掲げる。
産業用爆薬事業は砕石業や石灰鉱山向けがメーンで、土木工事向けにも産業用爆薬や火工品を展開する。今秋には、発破時の振動や騒音が従来品より低減できる電子雷管「HEBSII」を本格発売する。同製品はセキュリティー機能がついた専用機がないと発破できない仕組みになっており、安全面でも優れているのが特徴だ。
サービスの展開にも力を入れる。飛行ロボット(ドローン)で地形を測量して3次元データを取得し、シミュレーションにより最適な発破方法を提案するサービスを近く始める。由良社長は「ソフトとハードのセットで、発破が必要な業界に貢献したい」と意気込みを語る。
一方、有機中間体事業では光学材料原料や電子材料原料、脱硫触媒などを手がける。今後も「ユーザーの技術革新を常にウオッチングする」(由良社長)従来の姿勢を継続する方針だ。
ワイ・エス・ケーは由良精工(現本州化学工業)の子会社「由良染料」として設立された。由良精工は和歌山で国内初のベンゼン精留装置を完成させ、アニリンの生産を開始。1917年に設立された由良染料は、当初は染料事業を担っていた。由良染料は戦後、一般土木向け爆薬の製造を開始。1960年頃に有機中間体の開発に力を入れ始めたという。
企業名 | ワイ・エス・ケー株式会社 | |
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代表者 | 代表取締役社長 由良秀明 | |
住所 | 大阪市中央区高麗橋4-5-13 | |
電話 | 06-6231-5911 | |
URL | https://www.yskco.jp/ | |
業種 | 産業用火薬類や有機中間体の製造販売 | |
主な製品 | 産業用火工品や火薬類、有機中間体 |