世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2021/9/14付け 日刊工業新聞 西日本面
エアーリメイクス(大阪府高槻市、佐々木貴之社長)は、家庭用エアコンの洗浄や空調設備の取り付け、メンテナンスなどで2005年5月に設立した。現在はエアコン洗浄に加え、透析などの際に発生する医療廃棄物を滅菌処理する装置のメンテナンスも請け負うほか、水や洗剤の代替となるペレット状のドライアイスを用いた洗浄機も製造する。
缶の塗装も落とせるドライアイス洗浄機は、ノズルまで自前で開発する。業務用で使う製品は、200ボルト型の長さ87センチ×幅44センチ×高さ75センチメートル、重量は35キログラム程度。中長期的に目指すのはこの装置の小型化だ。7月に創業者で父の成彬前社長(現取締役)から経営を受け継いだ佐々木貴之社長は、「コンパクトにして、持ち運びなどを含めた使い勝手を良くしたい」と開発の深耕に意欲をみせる。
同社の運営は前社長と2人のみ。かつては前社長の自宅兼本社を拠点としていたが住宅地でもあるため、17年に本社から車で10分程度の距離に開発拠点を設けた。周囲を田んぼに囲まれた環境で、佐々木社長は「騒音を気にせず開発できる」と話す。手薄になりがちな営業面は、北おおさか信用金庫(大阪府茨木市)の展示会などを積極活用する方針だ。
エアーリメイクスが本社や開発拠点を置く大阪府高槻市。小学4年時に生まれ故郷の神奈川県横須賀市から移り住んだ佐々木社長は同市内の生活環境がお気に入りだ。田園のあるエリアのあちこちで「毎年春先には紫色など、色鮮やかなレンゲが咲き誇る」と話す。4月には「レンゲまつり」が恒例行事にもなっている。さらに「全国的にはあまり知られていないが高槻米はおいしい。高槻は高品質で良質なお米の産地でもある」とPRする。
企業名 | 有限会社エアーリメイクス | |
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代表者 | 代表取締役 佐々木 成彬 | |
住所 | 大阪府高槻市唐崎西2-14-6 | |
電話 | 072-601-6081 | |
URL | https://earime.com/ | |
業種 | 洗浄機の開発・販売、空調機のメンテナンス | |
主な製品 | ドライアイス洗浄機 |