世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2021/11/19付け 日刊工業新聞 西日本面
シーマ(大阪府吹田市、堤裕成社長)は1961年創業で、映像・音響・照明の設計・施工、レンタル、メンテナンスを手がける。大型ディスプレーの需要増に対応するため、LED(発光ダイオード)ディスプレーの取り扱い・販売体制の強化や、社内の情報共有のデジタル化を加速している。
同社は2018年、中国メーカーからLED表示器を直接輸入し、LEDディスプレーの施工・販売に本格的に乗り出した。継続的な保守・メンテナンスサービスが強みだ。25年開催の大阪・関西万博や、IR(統合型リゾート)の誘致などによる国際会議に向けて、「多くの需要を取り込んでいきたい」(堤社長)考えだ。
保守・メンテナンス体制の強化へ、社内のデジタル化にも取り組んでいる。20年には、これまで個人が保管していた、各現場の機材の仕様やマニュアルなどの情報を、ワークプレイスなどのデジタルツールを用いて共有する体制を構築した。
映像機器業界は、デジタル化に伴い機器やシステムがめまぐるしく変化する。それだけにメンテナンス技術を社内で蓄積・継承することで、「サービスで継続的顧客を増やしていきたい」と堤社長は意気込む。
シーマは、1961年に現社長堤裕成氏の父が創業した。会社ロゴのフクロウには、(会
社の)首がよく回るようにという意味が込められているとか。
創業から約60年、映像音響機器のシステム設計を主体に事業を拡大してきた。同社の
キャッチコピーは「社員個々が輝くように」。近年は、30代の若手社員を中心に、世代
交代へ向けた働きやすい環境づくりに力を入れる。
堤社長の趣味はスキューバダイビング。過去に10回は沖縄県を訪れた経験をもつ。
企業名 | 株式会社シーマ | |
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代表者 | 代表取締役 堤 裕成 | |
住所 | 大阪府吹田市江の木町20-10 | |
電話 | 06-6310-4100 | |
URL | https://www.cima-net.co.jp/ | |
業種 | 映像音響機器のシステム設計・施工・機器開発・メンテナンス・運営・販売 | |
主な製品 | 屋内・屋外型LEDディスプレイ、プロジェクター、スイッチャー、音響機器など |