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世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。

大阪設備

2021/12/29 付け 日刊工業新聞 西日本面

<ダクトを中心とした設備工事>

工場ではダクト部品を組み合わせた人形が技術をアピールする

大阪設備(大阪市城東区、宮田雄史社長)は、ダクトを中心に設備工事を手がける。工事が主な業務でありながら、大阪府摂津市に自社で2工場を構えるという大きな特徴を持つ。そのため製造から取り付け工事まで一貫して自社で行える。官庁の入札工事と大手設備会社からの受注を両輪でこなす。自社での生産力で「大きな工事も受注できる」(宮田社長)のが強みだ。

主力の亜鉛鉄板製品は両方の工場で製作し、その他の材料は分担している。現場によって違う仕様も、自社工場があるため細かな要望に対応できる。今後はニーズに応じて施工管理業務の受注も増やしたい考え。施工管理まで手が回らない同業他社も多く、独自の付加価値として期待できる。施工管理のできる人材は限られているため「4、5人くらい育成し、掛け持ちをしなくても対応できるようにしたい」と考える。20―30代の若手社員も多く、今後の成長に期待をかける。

ベトナムからの実習生受け入れにも熱心でこれまで計14人が来日した。帰国後も支援するため、5月に大阪設備ベトナム(ハノイ市)工場を開設した。今後、日系企業の現地拠点に営業をかけるほか、来日前の実習生の研修にも活用する。


企業の横顔

代表取締役 宮田雄史 氏


宮田社長はコロナ禍前には自ら年3,4回ベトナムに出向き、実習生の自宅を訪問して家族とも交流してきた。「どこか懐かしい雰囲気のある国。実習生の家族は友人のようにざっくばらんな歓迎をしてくれ心地よい」と、第2の故郷ともいえるほど親しい関係を構築してきた。交流を重視するのは「人間関係の距離感をつかまないと、給料のやり取りだけでは上手くいかない」との信念から。信頼関係から新たな人材紹介につながることもあるという。

企業名株式会社大阪設備
代表者代表取締役 宮田雄史
住所大阪府大阪市城東区成育1-3-29
電話06-4255-8787
URLhttp://osaka-setsubi.com/
業種建設
主な製品ダクト及び各種建築設備