世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2022/1/26付け 日刊工業新聞 西日本面
阪神西淀化工(大阪市西淀川区、有賀幸二社長)はバフ研磨と製缶溶接が2本柱だ。特に高品質を求められる医薬品製造装置のタンク加工が主力事業。製缶溶接と、その前後の工程となるバフ研磨を一貫して受注できるのが強みで、効率的でコストを抑制しながら、加工の品質管理も社内で徹底。信頼性が求められる業界で実績を積み重ねることにより、景気の変動の影響を受けにくい市場を獲得している。
1997年の設立当初はバフ研磨を専門としていたが、顧客からの依頼をこなすうちに「溶接品質にも目が行くようになった」(有賀社長)という。高品質のタンクを実現するため製缶溶接も手がけたいと、ベテラン技術者を確保して2008年から自社で溶接を開始。バフ研磨とのセット受注を増やし、現在では2本柱といえるまで成長した。
命や健康に関わる医薬品製造を支える加工のため、顧客の目は厳しい。さらに信頼を高めるため、技術力だけでなく会社の体制整備も重要だと考える。自社について「やっと会社らしくなってきた段階」と有賀社長。今後は生産管理や品質管理など組織を整えていきたい考えだ。「現状は1人当たりの負担が大きい。専門部署で分担することで、より効率化できる」見通しだ。
有賀社長はバフ研磨会社に就職したときには、自ら起業するとは考えていなかった。ただ技術力は追求し、1番になろうと努力したという。医薬品装置メーカーへの転職を経て27歳で阪神西淀化工を創業。その経験を生かし、20代や30代の若手社員の育成に取り組む。「2回注意して直らなければ厳しく叱るが、その後は切り替える」メリハリを意識。目指す会社は「明るく仲良く、やるときはしっかりやる」スタイルだ。
企業名 | 阪神西淀化工株式会社 | |
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代表者 | 代表取締役 有賀幸二 | |
住所 | 大阪府大阪市西淀川区佃6-9-2 | |
電話 | 06-6472-3687 | |
URL | http://www.bafukenma.com | |
業種 | 金属加工 | |
主な製品 | バフ研磨、製缶溶接 |