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世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。

エスウェルエナジー

2022/2/11付け 日刊工業新聞 西日本面

<床保護用フィルム施工>

エスウェルエナジーのハードコートフィルムを施工したフロア

 エスウェルエナジー(大阪府吹田市、田中豊社長)は、住宅や店舗向けのハードコートフィルムの販売と施工を主力とし、内装材をまとめて販売する商社事業も手がける。田中社長は「2013年に設立し、フィルムの販売・施工で顧客の要望に応えるうちに、ほかの内装材も扱えるようになった」と業容拡大の経緯を説明する。

 ハードコートフィルムは、マンションなどの玄関、トイレ、洗面所などの床に貼って、床材の傷や汚れを抑制する。薄さは約0・2ミリメートル。ポリエチレンテレフタレート(PET)製フィルムに硬いコーティングを施しており、透明で滑りにくく、10年以上の耐久性があるという。床保護用のワックスと比べて傷がつきにくく、剝がしても糊(のり)が残りにくいため、「マンションなどの資産価値を守れると評価されている」(田中社長)。動物病院の床、観覧車の強化ガラス製の床、機械や設備の外装の保護用としても採用実績がある。

 取り扱う内装材や提携する施工業者が増えた結果、現在では一戸建てや店舗の内装、外構の工事も手がける。今後、特徴的な商品と施工のノウハウを生かし、リノベーションしたマンションを販売・賃貸する不動産事業も展開する考えだ。


企業の横顔

代表取締役 田中豊 氏


田中豊社長は内装材メーカーでハードコートフィルムの商品化に携わった経験を生かし、独立してエスウェルエナジーを起業した。持ち前の提案力を生かしてフィルムの販売・施工からリフォーム工事まで業容を広げた。今後は「フィルム事業も製品の改良を重ねて品質を向上する」と意気込む。本社は大阪メトロ江坂駅が最寄り駅。「近くに内装業者が多く、仕事がしやすい。内装材の仕入れ先も自然と増やせた」という。

企業名株式会社エスウェルエナジー
代表者代表取締役 田中豊
住所大阪府吹田市豊津町13-32 伴野ビル1F
電話06-6795-9736
URLhttps://swell-eng.co.jp/
業種各種コーティング製品の施工・販売、マンション・一戸建て、店舗のリフォーム工事
主な製品床用ハードコーティングフィルム