世界の日常は一変した-。日々の生活や企業の活動は「新常態(ニューノーマル)」と呼ばれる新たな社会規範の制約を受け、大きな戸惑いを感じている。新たな世界の中で再び輝くため、企業に求められるのは、自らの持続可能な未来像を描く意志と、そこへ向かって歩み続ける実行力だ。
2022/4/7付け 日刊工業新聞 西日本面
三愛(大阪市東淀川区、三吉繁清社長)は、創業45年の看板に特化した制作・施工会社。大阪府摂津市に工場を構え、看板の企画から設計、デザイン、制作、施工まで一貫して手がける。全ての工程を自社で完結するため迅速かつ低コストで、品質管理も徹底できる。看板の場所や目的に応じた的確な助言にも自信を持つ。
屋上広告塔やネオンサイン、発光ダイオード(LED)サイン、LED画面など、対応する看板は多種多様。年間200―300の案件をこなす。設計事務所やゼネコン、広告代理店、アミューズメント、ホテル、介護施設、飲食店、小売店など幅広い業界から受注している。「コロナ禍など環境変化があっても仕事がなくなることはなかった」(三吉社長)という。
熟練者の技術が強みである一方、社員の平均年齢が40代となったことを受け、若返りや外国人雇用、協力会社の新規開拓などの対策に取り組む。三吉社長の長男の三吉準一専務は異業種交流も行う。
同社の業務は力仕事が多いが、初心者や女性でも作業しやすい機械の導入や、外国人にも業務の流れを理解しやすい仕組み構築を進める。一方でCADデータを扱える人材の確保にも努めている。
創業当時から家族のような雰囲気の会社で、仕事は一丸となって進め、日常では社員とその家族の喜びに気を配り、つながりを大切にしている。人とのつながりの重視は社外に対しても同様だ。顧客ごとに異なるさまざまな要望に応える。「デザインにこだわりの強い人もいれば、安くてきれいにと言う人もいる。屋外に取り付けることで危険な場合以外は対応する」(三吉社長)という。作業時にはシートを敷くなどの心配りも欠かさない。
企業名 | 有限会社三愛 | |
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代表者 | 代表取締役 三吉繁清 | |
住所 | 大阪府大阪市東淀川区井高野4-8-15 | |
電話 | 06-6829-2155 | |
URL | http://www.sanai-sign.com/ | |
業種 | 看板工事 | |
主な製品 | 看板関連商品、看板リフォーム |